映画『星の子』感想
こんにちは〜。お久しぶりです!
映画『星の子』を見たので、感想を書きます。
ネタバレありとなしに分けて書きます。
【ネタバレ無し】
●芦田愛菜ちゃん好きならおすすめです。
ただし、CMやバラエティ番組のキラキラした芦田愛菜ちゃんではなく、宗教二世の、複雑な環境の普通の中学生(特別明るくも暗くもない)としての役をやっているので、
そういうのでも良い!
むしろそういうのが良い!
みたいな人にはおすすめです。
●宗教二世(信者二世)には刺さる(らしい)です。
そういう感想を見受けました。
僕はそういう環境にはいないのでよくわからないですが、
なんか「リアルだな〜」「見る人が見ると、リアルなんだろうな〜」とは思いました。
●出来事を追っていく映画。考えさせられる映画。万人受けはしない?
普通の映画やドラマとかって、起承転結的というか、
「こういうことがあって、こうなりました!終わり!」
みたいなのが多いと思うんですが、
この映画は、
「こういうことがあって、こういうこともありました!それでこういうこともありました!そして人生は続く!」
みたいな感じというか、
最初に思い浮かんだのは「ロードムービー的」という言葉、
次に思い浮かんだのは「叙述的」という言葉、
でもなんかどっちも違う気がする。
こういうの、なんで言うか知ってる方いらっしゃったら教えてください。
まあつまり、、「色々あるけど、それでも人生は続く」系です。
あとまあテーマがテーマなので、見た人全員が「良い映画だった〜」というものではないと思います。
でも私は見て良かったと思ったし、テーマやら何やら、この映画に引っかかるものがある人は見てみたら良いと思います。
ネタバレ無し感想はこんな感じです。ご覧いただきありがとうございました。
【***以下ネタバレあり感想***】
以下、ネタバレあり感想です!
●現在パートの入り(ちひろの面食い設定)はあんまり感情移入できなかった
●過去パートに突然飛んだ感があり、最初時系列がわからなかった
たぶんそれは自分の理解力の無さの問題だけど…3姉妹かと少し思いました(笑)
でも、まーちゃん(姉)役の人はなんかすごく良かったですね。
●ラストは、「ここで終わり?」と思った
突然終わった感があった。
でも、「そういう映画」という風に思えば、納得できる範囲ではあった。
●基本的に悪い人がいない。多分ちひろは恵まれている。
両親も、悪い人ではない。
雄三おじさんも、ちひろの為を思って行動していた。
南先生(岡田将生)も、そこまでの悪人ではない。生徒に手を出したのがマジならアレだけど。30前後の新人教師ならまあ良くやってる方だろう。ずっと似顔絵書いてるちひろにブチキレたのも、まああり得ない範囲ではないかな。
で、そのあとの友達と友達の彼氏も優しかった。
友達は、ちひろの家が怪しい宗教やってると知ってても、普通に友達として接してた。
ああいう存在ってのは貴重だと思う。
本当の宗教二世って、う〜ん良くわかんないけど、なんかこうもっと大変な状況に置かれてる人の方が多いんじゃないかなって思った。
ちひろはたぶん恵まれてる。
その向こう側にある本当の現実を、考えさせられる映画だと思った。
●じゃあ何が悪かったんすかね??
この映画は、なんていうかな、「中学3年生の宗教二世が抱えている圧倒的な歪(ひず)み」みたいなのがあるじゃないですか。
でも、それぞれの人々は、必然的な道を進んで歩いてきたように思えるわけですよ。
ちひろの両親は、病弱なちひろを救いたいと思って、どうにもならない状況だったから宗教に手を出して、信者になった。
でもそれって、そんなにあり得ないこととは思えないんですよね。
誰の人生にも落とし穴はあって、藁にもすがる思いで手にしたものが、そういうものだっていうのは。
だから俺は、ちひろの両親も、その他の登場人物も別に悪いとは思えない。
でも、物語上には圧倒的な歪みがある。
じゃあ何が悪いのか?
…って、答えも思いつかないまま書いてたんだけど、
あれか。宗教そのものが悪いってことなんか?
でもなんか、、そう結論づけるのも早計な気がするし、
そういった「答え」を出すための映画ではないような気がする。
なので、宗教の方、宗教アンチの方、荒らさないでください笑
以上です。長文になってしまいました。
ご覧いただき、ありがとうございました!